はいたい!管理人のミツです。
「沖縄の人は傘をささない」って知っていますか。
民間気象会社ウェザーニューズが実施した「傘調査2022」によると、沖縄は傘の所有数が2.8本(全国最下位)で、「ずぶ濡れにならない限りはできるだけささない」という回答もありました。
絶対にではありませんが、多少の雨なら傘をささずにやり過ごす人が多いのは事実です。
では、どうして沖縄の人は傘をささないのでしょう。
理由は、大きく分けて4つあります。今回は、そんな沖縄の傘事情をご紹介します。
理由① 傘をさす習慣がない
沖縄は「青い海、青い空」そのイメージから快晴が多いように感じますが、実は降水確率は全国の平均よりも高い順位にあります。
都道府県名 | 降水日数(年間) |
---|---|
沖縄県 | 131日 |
平均値 | 116日 |
中央値 | 106日 |
出典元
GraphToChart. 「グラフで見る沖縄県の降水日数(年間)は多い?少い?(推移グラフと比較)」(参照日時:2023-11-12)
全国平均より雨が降るのに、どうして傘をささないの?
年間平均131日と言うことは、2.7日に1回は雨が降るということになります。それなのに沖縄の人が傘を持ち歩かないのは、雨の降り方に原因があります。
①「沖縄の天気予報はあてにならない」と言われるほど、不安定でかわりやすい
→晴れ予報でも雨が降ることも多く、傘を持っていないときに雨に遭遇するので、そもそも持たなくなった。
②沖縄の雨は、南国特有の急に降ってすぐにやむスコールのようなものも多い
→待てばすぐに晴れるので、傘が不要と考える人が多くなった。
この、ザッと降るスコールのような通り雨のことを「片方降り」「カタブイ」と言います。
雨はよく降るし、すぐにやむことも多い。スコール的な雨が日常的だから、傘をさすよりやむまで待とうという意識が強いんだよねぇ
時間に追われている東京の人からすると「やむまで待とう」という発想は、沖縄独特のゆるさを感じるなぁ
理由② 傘をさす必要がない
電車やバスが一般的な県外では、最寄り駅まで歩く必要がありますが、沖縄には電車がなくほとんどの人が車なので、傘をさす必要性が少ないのも原因の一つです。
例えば、家を出て車まではほんの数十秒だったり、駐車場が屋根の下だったりするとほとんど濡れずに車内に入れます。車を運転して目的地に着けば、出来るだけ入り口近くまで寄せて、ぱぱっと建物へ移動します。屋根の下や地下駐車場があればなおさら、濡れることはありません。
そう考えると、傘っていらないよね~
でも、その短時間でも傘をさせば濡れずにすむよ
わかってないなぁ。車だと、傘をさすと逆に濡れることが多いんだよ
逆に濡れる?どういうこと?
傘をさして車に乗り込もうとすると、まず傘をたたむ間に濡れてしまいます。
そして、濡れないように急いで車に乗り込み、折りたたんだ傘を車内に入れると、傘で車内が濡れてしまいます。
座席も濡れるし、足元も濡れる。濡れた傘を置いとかなければいけない。
そう思うと、ちょっとした雨なら傘を使わないで、濡れた自分の体を拭いたほうが楽な気がするのです。
風邪ひきそうですけどね。
ちなみに、濡れずに車内に入れる2重傘なるものを発見。
\濡れずに車内へ入れる傘もありますよ!/
この傘なら濡れた面が内側になり、車内も濡れずに済みます。
しかもこの傘、外側・内側の2重構造で骨が露出していないので、髪が絡まない!
傘をさしていて、強風に耐えるため持ち手を短く持つと、髪が骨に絡まって「痛っ!!」となったことがある女性は多いはず。この傘は、それがありません。
しかも!晴雨兼用で、UVカットもしてくれる。
難点は少し重いこと。なので。車に常備用として、置いておくといいですよ(`・ω・´)
理由③ 傘をさしたら危険
沖縄では、傘をさしたほうが危険と言う場合もあります。
それは「強風」が伴う場合。
沖縄は周りが海に囲まれていて、風が強いです。そのため、強風によって傘が壊れることがよくあります。
学生の時、何度強風で傘がひっくり返り、結局濡れて帰る羽目になったことか(;´・ω・)
傘が壊れなかったとしても、強風で雨が横から吹き付けると、足元はびしょぬれになってしまいます。「どうせ濡れるのに、傘をさす意味あるかぁ?危ないし、車までの距離なら走ったほうが早いさ!」と考える人も多いです。
さらに、台風などの暴風時は飛ばされた傘が電線に引っかかるなどして停電の原因にもなります。強風の日は、傘をさすのをあきらめてレインコートにしたほうが安全です。
理由④ そもそも傘を持っていない
最後の理由がこちら。そもそも傘を持っている人が少ないということ。
なぜ、傘を持っていないの?
それは、維持が大変だからです。
①とにかく錆びやすい
→まず、沖縄は海が近くて塩害が多く、とにかく錆びやすいのです。傘の場合も、乾かすの忘れて置いておくとあっという間に骨が錆びてしまいます。いざ使おうとしたときに、錆びて開かなくなったなんてことも。
②強風ですぐ壊れる
→傘を使うほどの大雨の時は風も強いことがほとんど。傘を買ってもすぐに壊れてしまうので、もったいないと考える人も多いようです。
③盗まれやすい
→施設に入るときに傘立てに傘を置いておくと、帰るときには自分の傘がないということがあります。目印のないビニール傘などは特に、急な雨などで傘を持っていなかった人が「ばれないだろう」と持っていってしまうことが多い。
また、オジーオバーが「あい、雨が降っているからこの傘借りようねぇ~」ぐらいの感覚で持って行ってしまう場合もあります。意外とこのケース多くて、私も目の前で知らないオバーに傘を持っていかれそうになったことがありました。「似ているから間違えたさぁ」と、あっけらかんと言われたので、本当に「悪気」はないのでしょう(悪気がなくてもダメなものはダメですが)
「錆びる」「壊れる」「盗まれる」など、様々なリスクから傘は買っても長持ちせず「損する」場合が多く、安いビニール傘で済ませ→ダメになってすぐ捨てる→もったいないからもう買わない、人が多いのかもしれません。
雨傘はささないけど日傘はさす
沖縄は、雨傘の保有数が全国で最下位の平均2.8本(全国平均4.2本)だったのに対し、日傘の所有率は、なんと全国4位の38%なんです。(民間気象会社ウェザーニューズが実施した「傘調査2022」参考)
やっぱり日差しが強いから日傘は必須なんだね~
沖縄の日差しは本州の日差しに比べて非常に高いので、学生の頃から日傘を愛用している女性は多いようです。
ただ、天気が良い日も風が強いのが沖縄。
そのため、強風でも壊れにくい骨の多い傘がおススメです。
母の日に日傘をプレゼントする方が多いよ!
いつでも持ち歩ける「折り畳みタイプ」も人気がありますよ。
まとめ
今回は、沖縄の人がなぜ「傘をささないのか」を、沖縄県民のミツが考察してみました。
- 理由① 傘をさす習慣がない
沖縄の天気は不安定で変わりやすい
急に降ってすぐにやむことが多い - 理由② 傘をさす必要がない
車移動が主で、傘をさす場面が少ない - 理由③ 傘をさしたら危険
強風で壊れたり飛ばされる危険がある - 理由④ そもそも傘を持っていない
「錆びやすい」「強風で壊れる」「盗まれやすい」ので持たない人が多い
沖縄に久々に戻ってきて思うのが、本当に天気予報が当たらないことです。晴れ予報だったのに、ザっと短時間の大雨が降ることも良くあります。
変わりやすい天気。
それに備えて「いつも持ち歩こう」ではなく、「濡れてもいいや」と考えるのが沖縄らしいですよね(*^▽^*)
さて、これから梅雨本番。
雨の沖縄も楽しんでいきたいと思います(`・ω・´)
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